こんにちは。
社会保険労務士試験に6回くらい落ち、令和2年度試験でやっと合格したヤシロ ウシコです。
落ちすぎて回数は忘れました。
一応、毎年模試は受けていたけど、受けすぎて訳が分からなかったり、全く勉強に活かせなかったり…。
正直、模試を選ぶ時間ももったいないですよね。
せっかくこのページを開いてくれたなら、模試に悩む間に勉強を進めて欲しい…。
本記事では、社労士試験で合格するために効果的な模試の選び方・受け方をご説明します。
先に結論を言います。ポイントは3点です。
- 2社くらい模試を受けよう
- 組み合わせは、TAC/LEC + もう1社にしよう(TAC+LECの2社でもOK)
- 最大3回までにしよう
いずれにせよ、TACかLECは受けましょう。
LECオンラインショップ(E学習センター)受験者数や問題の質に安定感があり、受けない理由がありません。
特典の予想問題やプチ講座も充実しており、「受けて損した」とは思わないと思います。
TACとLECは、何となく受けやすい方で良いと思いますが、悩むようならこちらをご覧ください。
模擬試験を受ける目的を確認しよう
時間のない中、丸1日かけて模擬試験を受けるからには、目的を事前に確認してから模試に臨みましょう。
模試の目的なんて、勉強の進捗状況を点数で確認するだけだと思うでしょうか?
模擬試験を受ける最大の目的は、本番のシミュレーションをすることです。
本番に近い状況の中で何を確認しますか?
私は、7回くらい社労士を受験して15回以上は模試を受けましたが、合格できた年のチェックポイントは、以下の3点でした。
- 時間配分の確認
- 疲れ具合の確認
- 点数や苦手分野など、勉強の進捗の確認
点数以上に気にしたのが、「時間配分」と「疲れ具合」です。
社労士試験は午前80分(選択式)、午後210分(択一式)で総計5時間弱の長丁場です。
普通に疲れます。
しかも私は疲れると偏頭痛がしやすく、本番の試験を乗り切るには「どのくらい疲れて頭痛がしそうか、試験会場で可能な対策はあるか」の確認が死活問題でした。
試験本番の体調管理は大切です。
寒がり/暑がり や、緊張するとトイレに行きやすい、など体質に合わせて確認したいですね。
模擬試験を受ける最大の目的は、本番のシミュレーションをすることです。
シミュレーションに効果的な模試の受け方と選び方をお伝えします。
社労士の模試は受講中の塾+1社の2社で受ける
社労士の模試は、とりあえず2社は受けましょう。
自分が受講中の塾+1社の2社を受けるのがおすすめです。
通信講座を受講中の方 →その通信講座の会社を「受講中の塾」とみなしてください。
独学の方 →使用中のテキストの出版社を「受講中の塾」とみなしてください。
使用中の塾・教材会社で模試がない!ということがあれば、TACかLEC+1社を受けましょう。(TAC+LECでもOK)
正直、受講中の塾の模試だけでも悪くはないと思います。
特に勉強ペースが遅れ気味の方は、余計な模試を受けずに、テキスト読みや過去問演習といった「いつもの勉強」に時間を割く方が良いかもしれません。
ですが、受講中の塾の模試だけだと、いつもの講師陣(や、そのリーダー)が出題するため、本来の実力より得点しやすい可能性があります。
先生が授業で重要だと言ったことがテストで出やすい、みたいな話です。
より客観的に点数を確認したければ、いつもの塾にもう1社くらい追加して模試を受けると良いでしょう。
追加する+1社はこう決めよう
受講中の塾以外の模試をどう選ぶのか、という事ですが、以下のような決め方をお勧めします。
- TACかLECを受講中なら、もう1社は受けやすいところを選ぶ(TAC+LECの2社でもOK)
- TAC・LEC以外で受講中なら、TACとLECで受けやすい方を選ぶ
- ただし最大3回程度に抑える
として、TACとLECは大手ですので、問題の質や受験者数に安定感があり、受けない理由が特にないと思っています。
とりあえずどちらかは受けましょう。
TACかLECを受講中なら、もう1社は受けやすいところを選ぶ
既にTACかLECを受けているなら、そのまま模試を受けるだけで質の良い模試を受けられます。
もう1社は受けやすいところを選びましょう。
クーポンや友人の紹介で安く受けられる模試や、会場受験できる模試を見つけたら、そこで受けるのもいいでしょう。
とはいえ、質を求めるならTAC+LECの組合せで受けるのが無難です。
ただし、どちらも模試の回数が多いです。
- TACは全2回(6月の中間模試+7月の公開模試)
- LECは公開模試全3回(5月、6月、7月)+ファイナル模試(8月)の計4回
全6回を時間通りに受けるのは絶対にやめましょう。
模試の復習ができないだけでなく、統計や白書、法改正などの直前期にやるべき勉強をする時間がなくなります。
特典も多いですが、「特典を全部活用して元を取ろう」というのも、よほど余裕でなければやめておきましょう。
TAC・LEC以外で受講中なら、TACとLECで受けやすい方を選ぶ
とりあえず自分の塾で実施する模試は受けましょう。
普段の授業の講師陣(やそのリーダー)が問題作成に関わっているはずですので、授業の復習としての効果が大きいです。
また、質問等のフォローが受けられる場合は、授業と関連づけた質問がしやすいと思います。
「テキスト○ページの…は授業で…と説明されたが、この問題のは…ではないのか?」みたいなテキストや授業に関連付けた質問は、いつもの塾だからできる質問ですね。
まずは自分の塾の模試を申し込み、+1社でTACかLECを受けましょう。
正直、受けやすい方でいいと思います。
近くの校舎で受験できるとか、アカウントが残っていてネット申し込みしやすい、とか。
TACかLECで決め切れないなら、
- 今までの勉強に自信があるならTAC
- 今までの勉強に自信がないならLEC
でいきましょう。TACの方が難易度が高いと言われています。
私は、TACの模試が難しく勉強のペースを乱したことがあり、かつ、勉強に自信がなかったので、最後の年はLECを受けました。
「勉強の自信と言われても…」という感じでしたら
- いい点数が取れても、直前期に自分を追い込める自信があればLEC
- いい点数が取れたら、油断してしまいそうならTAC
- 5月に受けたいならLEC一択
という感じですね。
LECの方が点数が出やすいと言われているので、模試でいい点数を取れたら油断するタイプの人はTACが良いかもしれません。
私は模試で合格基準点に達したことがないので、その点はどちらでもよかったですね。
早めの時期(5月)に模試を一度受けたければ、LECしか実施しませんのでLECで申し込みましょう。
どの模試を受けるにしても、最大3回程度に抑える
TACとLECの模試を推していますが、TACは全2回、LECは全3回+1回の模試を用意しています。
そこに+1社(1回)と思うと、結構な回数になります。
模試は最大3回程度に抑えましょう。
正確にいうと、本番のシミュレーションとして時間通りに全問解くのは最大3回程度に抑えましょう。
それ以上の回数の模試を申し込んだら、時間通りに受験するのは3回程度にして、残りは積んでおくか、苦手分野だけ解くという扱いにしましょう。
その理由は、全範囲が試験で形式で出るので時間もかかるし、復習の範囲が広いからです。
統計や白書や法改正を頭につめこみ、横断対策をし、テキストを読み、過去問を解きつつ、模試を解いて復習(全範囲)をするって忙しいです。
仕事や家事育児、大学の授業など社労士の勉強以外にやるべき事があれば尚更です。
スケジュール的には、最大で6月に1回、7月に2回。
または、5月、6月、7月で1回ずつくらいで良いと思います。
なるべく会場受験できる模試を受けたい
状況が許す限り、会場受験できる模試を受けましょう。
受講中の塾が模試の会場受験を受け付けていれば、絶対に申し込みましょう。
普段が独学や通信講座受講のため会場受験できない場合は、他社でも探しましょう。
どんどん会場が埋まってしまうので、早く動くのが吉です。
ましてコロナ禍では、受け入れる人数を絞っている可能性があります。
2021年5月5日現在、TACの東京都内会場は、金曜日開催しか会場受験を申し込めないようです。
コロナ禍でも会場受験を推すのは、会場受験の方が試験に近い状態で「疲れ具合」の確認ができるからです。
疲れて集中力が途切れてしまい、1点を落として不合格、というのも十分あり得ます。
特に午後の択一式210分はきついです。
3時間半集中し続けるのは普通にきついですが、試験本番で択一式に臨む気分は、例えばこんな感じかもしれません。
今日は遅刻しないように朝は早起きをした。
朝から緊張して、選択式を終えた。ちょっと疲れた。
しかも選択式で分からない問題があった。もしかして既に落ちているんじゃないか。
あとご飯を食べて眠い。
…ここからの択一式210分です。
この辺りの感覚を、模試で試したいところです。
場合によっては、飲み物やトイレで切り替えるタイミングを探す、とか作戦を立てる必要があるでしょう。
会場受験ができない場合は、できるだけ緊張感のある環境で模試を受けてみましょう。
ずっとマスク着用、試験時間中の空調は調整しない、のような物理的な環境も再現してみましょう。
試験本番に扇風機とか使えませんし、机のうえにペットボトルすら置けません。
模試の結果を自分なりにフィードバックして、合格をもぎとろう
以上、ヤシロの考える社労士の模試の選び方をご紹介しました。
まとめると、
- 2社くらい模試を受けよう
- 2社のうち、1社はLECかTACにしよう
- もう1社は、受講中の塾かLECかTACのもう片方にしよう
- 最大3回までにしよう
というのがオススメの模試の選び方です。
模試を受けた後、自分なりに確認事項のフィードバックは必ず行いましょう。
一例として、ヤシロが合格した年のチェック事項と当時の所感をご紹介します。
- 疲れ具合はどうか →択一は疲れて投げ出しそうになるので途中で休憩タイムが必要
- 時間配分はどうか →最後まで解けるが、集中力のあるうちに苦手な年金を解こうかな
- 苦手科目はどうか →どの科目も今一なので、解説をざっと読んでも怪しい「項目」をテキストで確認
- 勉強の進捗はどうか → 一通りの範囲の勉強は網羅できた気がするが解答力が不足。点数は悪い(択一36点)
逆に、全ての問題の復習をきちんと復習する必要はないと思います。たぶん時間がかかり過ぎます。
できなかった問題や苦手な分野に絞って復習しましょう。
ちなみに模試の点数は気にしない主義でしたが、最後の年だけ急に「何周も勉強しているはずなのに、この点数は恥ずかしくない??」と思って追い込みの勢いがつきました。
やっぱり点数へのこだわりは大事です。
でも結果に一喜一憂しすぎず、淡々勉強を進めて仕上げていくのがお勧めです。
模試を効果的に受けて合格をもぎ取ろう!
本日も最後までご閲覧いただきありがとうございました。
頑張る社労士受験生に幸あれ。
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